SONY NEX-5R の実写テスト (その1)
コンパクト機と比べてどれだけ差をつけてくれるのか?

NEX-5R+SONY 50mm/F1.8 OSS
1/80 秒、F4、ISO 160、-1/3補正、

XZ-10
1/320 秒、F2.7、ISO 125、-1/3補正、23.50 mm(130mm相当)
まず、花のマクロ撮影。NEXはAFが合ってくれないので、MenuでAFのタイプをDMF(AFで合わせた後に手動でさらに微調整するという説明だが、要するにAFが利きつつマニュアルでもいけるというモード)にして、AFで合わない場合はレンズのリングをぐるぐる回して合わせ、その状態でAFをもう一度かけると(シャッター半押し)、今度はようやくターゲットに合わせてくれるという具合。
XZ-10はこのくらいのマクロだと迷わずピシャッと合わせてくれるので、XZ-10のほうが楽。
ただし、XZ-10は合わなければどうしようもないので(合ってくれるまで何度でもやり直し)、どちらがいいかは微妙なところ。

NEX-5R+SONY 50mm/F1.8 OSS

XZ-10
XZ-10はこういう写真だと色が漏れるというか、花の黄色が粒子から溢れ出て隣の葉っぱまで黄色く汚しているのでは? という印象の写真になることが多いですね。

NEX-5R+SONY 50mm/F1.8 OSS
ソニーのカメラは昔から紫色の再現に弱い気が……
ただし、内蔵モニターの色ほどは青くはなかった
後でMenuで、オートホワイトバランスの調整を1メモリアンバー寄りにした

上の写真をIrfanViewで少し補整

XZ-10 はデフォルトでかなり赤みがかる
葉っぱの緑も少し赤系、黄色っぽくなる感じだが
この花の色に関してはXZ-10のほうが実物に近い色

NEX-5R+SONY 50mm/F1.8 OSS
池のカエルを狙うが、50mm(75mm相当)だとこれが精一杯

XZ-10でほぼ同じくらいの画角で撮った。81mm相当

XZ-10だと光学ズームだけでも望遠端でここまでいける(130mm相当)

NEX-5R+SONY 16-50mm/F3.5-5.6 OSS 2倍デジタルズーム(150mm相当)

XZ-10 望遠端(130mm相当)
キットのパワーズームレンズ16-50mm/F3.5-5.6は、面白いことにカメラ本体側でのデジタルズームは設定できず、レンズ側が勝手にデジタルズーム域に突入します。いろいろ見たのですが、OFFにする設定はないようですね。境界で一旦止まってくれることもしないで、すんなり通過していくので、デジタルズーム領域に入れずに止めるのは結構神経を遣います。
上の写真はそのままデジタルズーム域に入れて最望遠(デジタルで2倍)にしたところ。デジタルで拡大しました的な感じは残っていますね。
ダイナミックレンジオプティマイザーという機能(階調の深さを強調する?)をAUTOにしてあるのですが、この写真などはそれがかかりすぎているのかもしれません。白い花を写したときに白飛びしてしまうのも、もしかしたらそのせいかも? 5段階で細かく設定できるので、1(弱め)に変更してみようと思います。
色味はNEXのほうがXZ-10より濃いめに出るので、パッと見たときの華やかさやきれいさ、インパクトはNEXのほうに軍配が上がることが多いです。画素ピッチが大きい分、階調が出るということでしょうね。
XZ-10は階調の低さを映像エンジンの処理で味付けし、きれいに料理しているという印象です。
ガバサク談義トップへ ミラーレス機を考える
次のページへ